「2・19東京総行動」の実施とご協力の要請

2020年12月20日

                                                                   2020年12月13日

労組・争議団・共闘関係  各位

                     2020けんり総行動実行委員    代表   大森 進

「2・19東京総行動」へのご協力・ご賛同のお願い

 皆様の日頃のご奮闘に心より敬意を表します。また、争議団・争議組合のたたかい、東京総行動へのご支援・連帯に、深く感謝を申し上げます。

 この1年、皆様のご支援によりいくつかの争議で勝利することができました。「全国際自動車労組」が“歩合給から残業代天引き"は労基法違法と訴えた訴訟は、最高裁で勝訴しました(3/30)。日本郵便の非正規労働者(契約社員)の手当・休暇の差別撤廃を求めるたたかいも最高裁で勝利しました(10/15)。また、いくつかの争議では企業を和解協議の場に引き出し、解決に向けて協議を重ねています。

 しかし、JAL争議など多くの争議は解決に至らず越年することになります。コロナ禍で厳しい状況が続きますが、首切りは許さない、権利は譲らない、を合言葉にたたかいを継続します。引き続きのご支援をお願いいたします。

 9月に安倍政権が退陣し、菅義偉政権が誕生しました。菅氏は政権公約に「自助・共助・公助」を掲げました。「自助」=自己責任論を前面に押し出す政権です。そして、政権発足後に立ち上げた「成長戦略会議」には竹中平蔵氏(パソナ・グループ会長)、デイビッド・アトキンソン氏(小西美術工藝社社長)らを登用しました。名だたる新自由主義者たちです。竹中氏は早速、年金・生活保護廃止等と一体の「1人7万円のベーシックインカム導入」を提唱し、「首を切れない社員なんて雇えない」などと放言しています。D・アトキンソン氏は中小企業の「整理淘汰」を主張しています。菅政権は、またぞろ新自由主義によって大企業の利益最優先、労働者切り捨ての政策を進めようとしていることは明白です。

 菅政権の「コロナ対策」は、市民には「マスク・手洗い・三密回避」を求めながら、逼迫した医療機関の支援、医療労働者の待遇改善、PCR検査拡充など感染対策は後回しにしています。新経済対策(12月8日)も、①感染拡大防止策、②経済構造の転換、③国土強じん化の3つを柱としたと言われていますが、①のために計上される予算は、②③にかける予算に比べれば圧倒的に少ない額にとどまります。そして、菅首相は専門家の「Go Toトラベルは一時停止すべき」との提言に一切耳を貸そうとしません。これではコロナ感染拡大を止められません。

 また、コロナ禍で派遣切り、雇い止めなどが増え続け、失業率は高まっています。とりわけ女性に犠牲が集中、自殺者も増えています。技能実習生など外国人労働者も首を切られ、住む場所も失っています。コロナ禍の犠牲は“弱者"に集中しています。

 このようコロナ禍の下でも、新自由主義路線を進め、大企業-グローバル資本の利益確保を図ろうとする菅政権に、地域、職場から対決していかなければなりません。いのちと暮らし、働く権利、人権を守るたたかいを起こし、広げていかなければなりません。

 私たち、けんり総行動実行委員会に結集する争議団・争議組合は、多くの労働組合、市民運動と連帯し、そのたたかいをともに作っていきます。韓国、フィリピンをはじめアジアの労働者、市民ともつながり、国際連帯を追求していきます。

 2021年、労働者は昨年に続きコロナ禍の下で春闘をたたかうことになります。「けんり春闘全国実行委員会」に結集する労組は、2月19日に経団連行動を配置し、21春闘を開始します。

 私たちも、この日に合わせ、下記のとおり東京総行動を実施することにいたしました。この総行動には、解雇撤回-復職、派遣切り撤回‐常雇、薬害被害の補償、アスベスト被害の補償、労災認定、強制連行被害の賠償などを求める争議団、市民運動が参加します。経団連、総務省、厚労省、JAL・トヨタ・日本製鉄などの大企業、東京福祉大学など13か所への抗議・要請行動を展開します。当日の行動計画は、「2.19総行動NEWS」をご参照ください。

 東京総行動は、1972年6月20日に始まりました。多くの争議団・争議組合が、資本の首切り、差別、権利侵害の攻撃をはね返すために、自主的に共闘、共同して企業に交渉を申し入れ、背景資本攻めを行うために立ち上げた運動でした。以来、48年が経過しました。長いたたかいの歴史の中で多くの争議の勝利・解決を実現し、公害・薬害・戦後補償などの社会的課題も取り組みました。

 2月19日の東京総行動は数えて176回目の総行動です。多くの先達が築いてきた歴史、財産を引き継ぎ、それを発展させていく決意を新たにして、この総行動を実施します。

 この総行動を成功させるために、皆さまの総行動へのご賛同、ご協力・ご支援をお願いいたします。

働く権利 働く者の権利 人間としての権利

【記】

日時  2021年 2月19日(金) 全一日

主催  けんり総行動実行委員会

========スローガン========

首切りは許さない! 権利はゆずらない!

全ての争議団・争議組合を勝利させよう!

貧困、格差、労働法制改悪、裁判所の首切り自由、NO!

教育改悪と統制・海外派兵・改憲・戦争への道、NO! NO! NO!

非正規・外国人・障がい者・女性労働者等の人権確立を!

経団連・多国籍企業の横暴に抗し、生存権・反差別・国際連帯を!

民営化・公共性の否定・安全無視、公害薬害被害者切捨てNO!

辺野古新基地建設反対、沖縄の闘いに連帯しよう!

原発反対、脱原発法を! 再稼働NO! 全被災者の権利と生活防衛!

========集合場所・時間========

8:45 総務省    <霞ヶ関駅> スタート集会/文京七中分会

9:35 厚生労働省 <霞ヶ関駅> カルテがないC型肝炎訴訟原告団・サポートする会

12:10 経団連    <大手町駅> けんり春闘実行委員会決起集会

15:40 トヨタ本社  <飯田橋駅or水道橋駅> 全造船関東地協・フィリピントヨタ労組を支援する会

17:30 JAL本社  <天王洲アイル駅> JAL不当解雇撤回争議団

【けんり総行動実行委員会】

〒105-0004

東京都港区新橋4-21-7つるや加藤ビル4階B 「東京全労協」気付

TEL03-5403-1650  FAX03-5403-1653

郵振   00180-5-390707 「けんり総行動実行委員会」

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賛同と賛同金のお願い

 「2・19東京総行動」を成功させるため、今回も賛同を募らせていただきます。心苦しいのですが、どうぞよろしくお願い致します。

 多くの労組・争議団・団体・個人の方々のご理解とご協力を、なにとぞお願い致します。

★ 個人賛同金  一口  1,000円

★ 団体賛同金  一口  3,000円

*口数は何口でも結構です