JAL本社前行動(13:10~13:40)、参加者150名
一時大荒れだった天候も、JAL本社前ではまぶしいほどの晴天となった。まず、けんり総行動実行委員会代表の東京全労協大森議長から、主催者挨拶をいただいた。「我々、東京総行動の仲間は、1人の労働者の首切りも許さない!労働者の権利を守ってとことん闘っていく!ということで、今回が177回目の行動だ。JALの解雇争議も11年目に入った。できる限り早い解決を望む。この整理解雇の真の狙いは労働組合の組織破壊攻撃だ。経営陣が、過去に行った事実を真摯に振り返り、問題の解決にあたるという態度を取らない限り、この争議の解決はあり得ない。我々は争議を闘っている人たちを最後まで支援する」と述べた。
連帯挨拶は、まず、東リ闘争を支える会有田事務局次長、「我々も、偽装請負、解雇問題で、東リ(元請け)とシグマテック(派遣会社)を相手に闘っている。今日は大阪から来た。今日は東京での1日行動だが、大阪でも様々な行動があり、JAL争議団の人と一緒になる。共に支え合いながら、最後まで頑張り抜きたい」
次に中部全労協青柳議長から、「2016年9月不当労働行為の最高裁判決が確定、当時の石井国交大臣は『(JALに)交渉を促す』、国交省は『(JALのやった事は)誠に遺憾である』と発言した。それを受け、植木会長、赤坂社長は『早期に解決する』と約束した。が、現在、どうなっているか。我々は早期全面解決を望んでいる。新たに結成されたJHU(JAL被解雇者組合)が労働委員会に申し立てを行った。中部全労協は全面的にJHUの闘いを支援する。不当労働行為裁判に勝利したこと、国会議員を含む政治の場、国交省への働きかけ等のあらゆる場で大衆行動に取り組みながら、JALを包囲し、解決するための運動を進めていく」
ネットワークユニオン東京の寺尾書記長は「前回、来た時と同じ話をしなければならないのが、非常に残念だ。大変な状況になる前に、着陸できる時に、着陸しましょうと声を大にして言いたい」後は、ユーモアたっぷりの『夏の思いで』替え歌で、会社に対して解決への決断を促した。
最後に、争議団からの決意表明として、小栗客乗副団長が参集の皆さまへの御礼と両団長の不在を詫びた後、「2010年12月31日に始まったこの争議だが、11年目に入った。経営破綻後、経常利益の達成率、人員削減の達成率をみても、この整理解雇は不必要なものであり、会社はもとより国に対しても、正面からものを言ってきた労働者の排除であったことは明白だ。2016年に統一要求を出したが、現在の到達点は、乗務復職ゼロ、就労が叶わなくなった人への補償についても支払わない。2019年2月からは5名が地上職での職場を確保された、というものだけだ。私たちは、経営が私たちの納得のいく回答を出すまで、またコロナ禍において、コロナ禍が明けて後も、社会にものを言う労働者の排除を目的とした解雇を蔓延させないために、ものを言い続けることを宣言する。課題は山積しているが、私たちは諦めずに闘う。これからも引き続き、叱咤激励をお願いしたい。日本航空は、解決を決断してください!」と、締めくくった。要請団は、けんり総行動実行委員会代表 東京全労協 寺嶋事務局長、全国一般なんぶ労組 渡辺書記長、首都圏なかまユニオン 伴委員長、不当解雇とたたかう日本航空労働者を支える会 柚木事務局長、齋藤乗員事務局長、鈴木客乗副団長の6名で、会社に対して早期解決を決断するよう要請を行った。
最後に、会社に向かって元気にシュプレヒコールを行って終了した。
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