[日鉄裁判支援する会]2.17東京総行動報告

2023年3月30日

  217日、徴用工問題の解決の日韓政府協議が山場を迎えるなか第182回東京総行動のスタート集会が日本製鉄本社前で取り組まれた。



  集会ではJHU争議団鈴木さんから「きちんと責任を取って過去を清算する以外に解決はない。日本人として恥ずかしい。一日も早く会社は解決に乗り出してほしい。」移住連の鳥井一平さんから「外国人労働力なしには日本社会は成り立たないということでようやく技能実習制度の見直しがされようとしている。そしてサプライチェーンの最初から最後まで強制労働は許されないということになっている、強制労働を行えば受入れ停止処分を受ける。日本製鉄や三菱も強制労働を行った、停止処分に値する企業だ。徴用工問題は過去から現在に至るまで連綿と続いている日本の外国人労働者受け入れの原点だ。この問題の解決なくして持続可能な共生社会の未来はない。」そしてサンケン争議で不当逮捕された尾澤さんの3名からそれぞれ力強い連帯の挨拶を受けた。

事務局からは「かつて釜石製鉄所に強制動員された被害者とは和解をしたこと、大法院判決直後にこの和解を主導した日鉄OBも和解は可能とインタビューに応じている、そのことを踏まえれば会社が決断すれば解決はできる。被害者を置き去りにした日韓両政府の政治決着の陰に隠れて当事者である日本製鉄が責任逃れすることは絶対許さない。」との決意を表明した。

しかし、会社の対応は、このような局面に至ってもなおこれまで同様、話し合いはおろか窓口担当者の名前さえ明らかにしない非礼な対応に終始した。重大な局面を迎え会社を社会的に包囲するあらゆる闘いを広げていかなければない思いを新たにした。