[東リ偽装請負闘争を勝たせる会]10・30東京総行動報告

2020年11月3日

 10・30東京総行動では、東リ偽装請負闘争を勝たせる会は、現在、中労委で係争中の東リ(株)・(株)シグマテック不当労働行為事件の片方の当事者であるシグマテックに対し申し入れを行いました。



 2017年3月、L.I.A労組の組合員5名が雇用されていた請負会社が、東リから撤退することになり、その代わりに東リが請負会社の全従業員の受け皿として手配した会社がシグマテックです。L.I.A労組の5名は、他の従業員と共にシグマテックへ移籍するはずでしたが、あろうことか組合員5名だけを不採用にして、東リ伊丹工場から排除したのです。もちろんこれは東リの意向を受けて行ったことに疑いの余地はありません。なぜならばL.I.A労組は、東リでの働き方は偽装請負にあたるとして、派遣法40条の6に基づいて、東リに直接雇用を求めたからです。
 2019年4月、兵庫労働委員会はシグマテックに対し、不当労働行為を認め、組合員5名を2017年4月1日付で雇用したものとして、東リの職場に戻すよう命令を出しました。しかしながらシグマテックは命令を履行せず、中労委へ再審査を求めたのです。今、中労委では和解案も出されていますが、シグマテックが拒否しています。



 東京総行動でシグマテックに申し入れを行うのは、今回で2度目になります。それ以前に組合単独で申し入れを行ったことがありますが、その時はシグマテックが威圧的な人物を立ててきました。東京総行動での前回の申し入れでは、それを警戒して参加者全員で申し入れに行きましたが、予想に反し、威圧的な人物は出てきませんでした。それでも要請書の受け取りを延々と拒否し続けました。今回、シグマテックは、前日の申し入れを伝える電話では、頑なに拒否していたものの、要請書をすんなりと受取りました。申し入れを重ねるごとに、態度を和らげている感がありますが、争議解決を前向きに取り組んでいるような印象は見受けられませんでした。要請書は受け取ったものの、「代理人に渡しておきます」と答えるだけで、それ以外に返答はなく、早々に引き上げてもらいたいような態度に見えました。
 争議はまだまだ膠着状態ですが、東京総行動に参加する闘う仲間の連帯の力で、何としてでも争議解決を勝ち取りたいと考えています。