今回10月30日の東京総行動は偶然にも2018年の韓国大法院判決からちょうど2年目に当たる日と重なった。そこで同年11月に大法院から被害者救済の判決を勝ちとった「名古屋三菱朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会」と「強制動員問題解決と過去清算のための共同行動」との三者合同で日本製鉄・三菱重工本社に対して共同行動として抗議・要請に取り組むこととなった。
当日は参加者ひとりひとりが四つに色分けした「三菱重工・日本製鉄は大法院判決を履行せよ!」のバナーを掲げ会社への抗議の意思を示した。
三菱重工前では名古屋三菱支援する会の高橋共同代表が「これまで三菱重工は被害者に謝罪したことがない、まず謝罪させることから始めたい」との力強い決意表明の後三菱本社ビルへ要請に向かった。しかし三菱の担当者は再三支援する会が直接の受け取りを要請したにもかかわらず直接受け取ることを拒否し、電話でのやりとりに終わったことが報告された。続いて徒歩で約10分の距離にある日本製鉄へ移動、東京総行動の隊列と合流して日本製鉄本社への抗議・要請行動に取り組んだ。日鉄本社前では、国労高崎地本の関口さんから群馬の森の朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑の設置許可の更新を県が認めなかった裁判の控訴審が山場にあること、そしてかつて強制動員によって連れてこられた元徴用工の被害者の処遇と現在の技能実習生をはじめとする外国人労働者の問題が強制連行の歴史をなかったものとしようとする勢力に対する闘いでもあり「根っこ」はひとつ、ともに勝利しようとの力強い連帯あいさつを受けた。そしてこれまで東京総行動でともに闘って勝利を勝ち取ったサンケン労組が、コロナ禍で日本への遠征ができない状況に便乗して再び組合つぶしを狙って行った韓国サンケンの計画的な赤字づくりのうえの偽装解散に対し現地で解雇撤回闘争に立ち上がり日本でも連帯の行動が開始されたことが支援する会から報告された。
過去の強制労働による人権侵害と現代の労働者への弾圧に対する闘いを国境を越えた連帯の力で勝利していこうという決意にみなぎった行動となった。
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